妊娠を願うすべての人へ！妊娠活動Ｑ＆Ａ

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精子不動症や精子死滅症
というのを聞いたことはありますか？

 

この２つは、似ているので、
病院によっては区別してないところもあるようです。

 

精子不動症というのは、
その名の通り、「精子はいるけど全く動かない」状態のことです。

 

本当に、全く動いていないこともあれば、
ほんの少し、何％かは動いている場合もありますが非常に弱いです。

 

こうなってしまう原因は何かというと、炎症によって
白血球が増加したり、生殖機能が低下したりということが考えられるそうです。

 

また、精子不動症になりやすい人の特徴として、
カルタナゲー症候群（副鼻腔炎、右胸心、気管支拡張症）があります。

 

副鼻腔炎って結構聞きますよね。
まさか、これが不妊症とつながってくるなんて本当に驚きですよね。

 

動いていない精子は自分の力で、
卵子に到達することができないので自然妊娠はできませんが、

 

死んでいるわけではないので、
顕微授精をすれば妊娠できる可能性もあると言われています。

 

一方、精子死滅症というと、
その名の通り、ほとんどの精子が死んでしまっている状態です。

 

精子は作られているのに、
死んでしまう理由は、炎症による白血球の増加などが

 

考えられていますが、
まだはっきりと解明されていません。

 

ほとんどの精子が死んでしまっていても、
ほんのわずかでも生きている精子が見つかれば、

 

その精子を使って、
顕微授精をすることも可能です。

 

しかし、中にはすべての精子が死んでしまっているケースもあり、
その場合は、非常に残念ですがその精子を使って妊娠するということは難しいです。

 

それでも、お互いの同意のもと、
どうしても赤ちゃんが欲しいという時は、

 

精子提供を使って、
非配偶者間人工授精（AID）という方法も残されています。

 

ちなみに、精子不動症と精子死滅症は、
どちらも精子は動いていませんので鑑別する必要があります。

 

見分け方は、HOS（ホス）テストという方法を使って、
生きている精子だけを見つけ出すという検査が用いられています。

 

浸透圧の低い液に精子を入れると、
生きていれば、しっぽの部分が変化するそうですよ。